情報処理能力向上法

長年の指導経験から、試験でめちゃくちゃ強い生徒に共通な脳力を感じます。

それは、思考能力の速さです。これがある生徒は、センターでも90%越えを軽くやってくれますし、二次でも予想通り以上の勝を奪ってきます。

この思考能力の速さ=情報処理能力をどう向上させていくか? 永遠のテーマです。

現在の私の考えを以下展開していきますが、まずは、以下の2つのビデオをお楽しみください。

これらは、ボクシング世界チャンピオンの井上尚弥選手の技術解説とその実際の映像です。

ボクシングと受験、何の関係があるの? あんな野蛮なスポーツ!!っていう方も多いでしょう。
しかし、井上選手の相手を入試での数学の難問と思って、また武井壮が語るスポーツを受験勉強と置き換えて
もう一度見てください。何かのヒントが見えるはず。

受験本番もリング上にいるようなもの。数学では最初の1分間位でその問題の解き方が数種閃いて、その中から最適コースを選ばなければ焦りますよね。この問題は、数式でがちがちに行こうかでもグラフ的にやればもっと楽に早くいけそうだとか、対称性を活用するといけそうだが落とし穴がありそうだからちょっと実験して様子みてだめならこうするか、短い間に思考を高速化し、できれば勝手に手が動くまで熟練すれば、こっちのものです。

この能力を養うには、もちろんチャートで基本パターン習得と定理の論理展開の理解をほぼ完璧にして、土台をしっかりさせていることが必須条件です。

その上で勉強習慣としては、ストップウオッチ勉強法と寝かす勉強法がおすすめです。

ストップウオッチ勉強法とは、傍らにストップウオッチ(100円ショップのキッチンタイマーでも良い)を置いて、時間を設定しながら問題を解く方法です。昔から、これに関するいろんな勉強本が出版されています。
例えば、

http://www.geocities.jp/grand_father_21/NSenryaku06.htm

http://blog.codebook-10000.com/entry/20131214/1386989758

◎籐塾式ストップウオッチ勉強法
情報処理能力を上げるには、7分刻みで標準問題を解くのを4回繰り返す、14分刻みで計算力を要する微積問題を解くのを3回繰り返す、—等などを毎日、最低1時間をタイマーで測りながら、アラームさせながら、緊張感をもって、思考を高速化し、必死になって、あせってもいいから、打ち込む作業をして、脳に習慣づけることがおすすめです。7の倍数は私の経験則で、自分で調整してください。内容も、英語長文読解、英文法問題、物理、化学、いろいろ考えられます。もちろん、何時間やってもいいでしょう。また、字は汚めでもいいです。速さを追求してください。
さらに、思考能力を深くつけるための訓練として、寝かす勉強法もタイマー使ってやってもいいでしょう。寝かす勉強法はメニューの数学の勉強法を参照ください。

付録

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